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耳鼻咽喉科は大学病院においては頭頚部外科という呼び方もされており、首の付け根から上の、脳と眼と歯を除くあらゆる部分（頭頸部）の疾患を扱う科なのです。

頭頚部は体の中で最も多くの神経や筋肉が働いている場所であるため、耳鼻咽喉科の外来においては耳、鼻、ノドの病気だけでなく、ウイルスや細菌による炎症、神経の異常、血液循環の異常、腫瘍など色々な原因による顔面、頚部、頭部の様々な症状の患者様を診察しております。耳、鼻、ノドについては通常の問診だけで診断がつく病気は少なく、耳鼻咽喉科特有の各種の診療器具や検査機器を駆使し、通常では見えない部位の病気を目で見て確認することが的確な治療を行なう上で必要となります。

耳鼻咽喉科医師はこれらの器具や検査機器を使いこなす技術を大学病院においてトレーニングしてきております。また細菌やウイルスによる感染症、頭頸部の神経や血管・筋肉、各種の腫瘍など幅広い知識を習得するための努力も重ねてきております。 耳鼻咽喉科クリニックではこれらの技術や知識を応用して診断をし、治療および経過観察を行うこととなります。

病気によっては大学病院などでのみ行える検査が必要となることもあり、また麻酔医と協力して行う手術や入院治療を必要とする場合もあります。
これらの診断がついた場合や疑いがある場合に、耳鼻咽喉科のクリニックでは患者様が最良の医療が受けられるよう診療情報提供書を作成し、大学病院などに紹介させて頂きます。

耳鼻咽喉科にはめまいの原因を診断するという役割もあります。めまいには耳の奥の内耳が原因であることも多く、頭頸部の神経や筋肉、脳の循環障害、自律神経の問題のこともあり、耳鼻咽喉科的な診察から原因が明らかになる場合が多いものです。

このように耳鼻咽喉科クリニックでは多種多様の症状に対応しています。