Tsuzuki Ear Nose Throat Clinic
 Established in 1998
Tel:045-910-3516
生活の中の耳鼻咽喉科ミニ知識
1)耳に水が入ったときは

プールや海などで耳に水が入ったとき、つまった感じが気持ちが悪いので綿棒で外耳道を擦りすぎてしまいがちです。
このために外耳炎を起こす患者さんがよく見られます。病気の無い耳であれば水が耳の中に入っても害は
ありません
。まず水の入った耳を下に向けたままトントン飛び跳ねてみるか、その耳の上の側頭部を軽く何度か叩いて
みましょう。これで出てこなければ自宅に戻ってから仰向けに寝て、細めの綿棒を外耳道(耳の穴)の後ろの壁に
沿わせてゆっくりそっと入れてみてください
。毛細管現象で水が綿棒にしみこんで出てきます。これでなお水が
残っていても翌朝までには蒸発してしまうことが多いものです。それでもだめな時は水が耳垢に浸み込んでいたり、
他の病気が見つかることもあります
ので耳鼻咽喉科を受診なさってください。


2)耳垢(みみあか)を取るときの注意点

耳垢には乾燥したカサブタ状または粉状のものと、軟らかなべとべとのタイプがあり、また長さ約3cmの耳の穴
(外耳道)の形もストレートに近い人とゆるいS字に曲がっている人がいますので、すべての人に共通でベストの
耳垢を取る方法というものはありません。そこで失敗をしにくい耳垢のとり方を述べておきます。耳かきなどで
外耳道を擦りすぎると傷をつけて外耳炎になってしまう人がよくみられます。耳かきを使用するときは周りの人に
当たられるようなことがことが無いように注意
し、なるべく壁を擦らないようそっと耳の中に挿入します。耳の
入り口の前側にある出っ張り(耳珠)から1.5cmを超えて入れない
ほうが安心です。耳かきの先を外耳道の壁に
沿わせてそっと曳いてくる
のがよいでしょう。これを外耳道の上、下、前、後と万遍なく力をかけずに行います。
入浴後の耳の中が湿った状態で行うとよいと思います。耳かきを使用すると外耳道にわずかな「かすり傷」ができます
が、これを繰り返すと傷がやや深くなり、細菌が入って外耳炎になって行きますから週に2回位までにした方がよいで
しょう。綿棒を使用する場合も入浴後がお勧めです。特に乾燥した耳垢の人は湿った状態のほうが綿棒に付着しやすく
なると思います。綿棒はなるべく細いものを選んで、挿入するときには壁をこすらないようにすることが、手前に
ある耳垢を奥に押し込まないコツです。軟らかい耳垢の方は、綿棒を奥から外耳道の壁に沿わせて後→上→前→下と
回しながらゆっくり抜いてくると効果的でしょう。何ヶ月も耳垢を取らなくてもあまり貯まらない体質の人もいますが、
中には鼓膜が見えないほどに貯まってしまう場合もあります。ある程度以上耳垢が貯まってしまうと、耳かきや綿棒を
挿入した時に耳垢の塊が鼓膜の表面に押し付けられて聞こえが悪くなることもあり、また耳に水が入った時に耳垢が
ふやけて外耳道の壁を圧迫し痛みが出ることもあります。ここで述べたような取り方をしても上手く取れていない場合も
ありますので、怪しい場合はお近くの耳鼻咽喉科にご相談ください。


3)子供の耳垢を取ってあげるには

耳鼻咽喉科の外来ではお母様方から子供の耳垢の取り方についてよく質問を受けます。子供の耳の穴(外耳道)
は小さくて中が見えず、思わぬ動きをされることもあるため大変危険です。子供の頭をひざに乗せたり抱っこしたり
して落ち着かせることが必要です。回りに気になるものがあると急に動くことがあるので気をつけましょう。耳を
後方に引っ張ると外耳道がまっすぐになり天井の光が比較的奥まで入りやすくなります
。この状態で比較的
浅い場所にはっきり見える耳垢は耳かきで引っ掛けてとれる可能性があります。入浴後の湿った状態や、茶色の
軟らかい耳垢なら細い綿棒でふき取ることも可能でしょう。よく見えない耳垢や奥のほうにあって簡単に取れない
ものを無理して取ろうとするのは危険
です。またお子さまによっては特に外耳道が細い場合があり、耳鼻咽喉科で
定期的に耳垢を取る必要のある場合もあります。また耳垢を取りそこねて鼓膜の上に落してしまうこともあり得ます。
いずれにしても耳垢が簡単に取れない場合は無理をせず耳鼻咽喉科で万全の体制で取ってもらってください。

4)鼻血(鼻出血)が出たときには

鼻出血は鼻の中の血管が切れることで起こります。大多数は鼻の入り口から2cm以内の血管が原因です。
したがって親指と人差し指で小鼻の部分をつまんで5分くらい圧迫することにより止められることが多いもの
です。この場合横にならず、座って下を向いていることが大切です。鼻を心臓より高い位置に保つことで鼻の
血流をなるべく少なくし、のどに血液が流れて吐き気が出るのを防ぐためです。ティッシュペーパーなどを鼻につめる
場合も小鼻の圧迫は必要になります。頻繁にティッシュを取り替えると本来の血液の固まる作用を妨げることになり
逆効果になるかもしれません。また鼻をいじることが多いお子さまや、鼻のかみ方が適当でない場合は血管の傷が
治りにくく頻繁に出ることになります。お年寄りや血圧の高い方では鼻の奥のほうの血管が切れている場合も
あります。その他の鼻の病気で鼻出血が出やすくなっていることもありますので、上に述べた方法で止まりにくい
場合は詳しい検査が必要になります。


《親切な応対と解かりやすい説明》 都筑耳鼻咽喉科クリニック